まいにちノルウェー

ノルウェーで大学生をイチからやり直しているアラフィフ女子

こんなにナーバスになったことはない

週末は展示会だった。ストックホルムコペンハーゲンに続き、ありがたいことに今年3回目。地元であるベルゲンで見せるのは初めてで、今までで一番ナーバスにさせられた。

そんな私の不安とは裏腹に、金曜日のオープニングには本当にたくさんの人が来てくれた。クラスメイトが来てくれたのは何より嬉しかった。クラスメイトとは言っても、お互いにお互いの活動をいつも見ているわけではないので、こういう機会はお互いの刺激にもなる。

9月に通知をもらってから2ヵ月。あんなに緊張していた3日間はあっと言う間に過ぎ去ったけど、ベルゲンでは珍しく、3日連続で晴天にも恵まれ、なんとも清々しい週末だった。

秋学期も残すところあと1ヵ月。飛ぶように過ぎていく日々だけど、この秋学期は色々な意味で自分に自信が付いた気がする。

プランになかった街での生活を始め出してから1年と3ヵ月。本当に宇宙はとてつもなく素晴らしいことを私に起こし続けてくれている。感謝できる日々に感謝する以外することがない。

港町のベルゲンでは山も水辺も美しい。

 

またまた時間がすっとんだ

今日は10/31。またまた時間がすっとんだ。9月に引き続き、別の学校とのコラボでは人生初のポーランド訪問もあり、10日間の滞在は課題に苦しませられながらも、あちこち歩き回ったり、ポーランド料理を味わったりしながら気分転換し、なんとか満足行く作品を作ることができた。このコースを通して友達もできたので、今度はストレスなく、観光客としてまた訪れてみたい。

今回の旅で強く感じたのは、私は自分がいたい場所にいるというありがたさ。流れ流れて、あるいは流れに乗ってノルウェーに住むようになったのだけれど、私はとてもノルウェー、あるいはこのベルゲンを気に入っている。

明日から11月。ありがたいことに明日も私はここにいる。

学校の前。ふと足を止めた夕刻。

 

 

 

 

羊もキャベツもてんやわんや

ノルウェーでは今、羊とキャベツがもてはやされる季節。と言うのもノルウェー国民食「フォリコール」を食べる季節だから。このフォリコール、9月の最終木曜日はフォリコールの日と決められているほどの国民食あらゆる食べ物の中でラムが一番好きな私にとっては天国のような時期。

この国民食、作り方はびっくりするぐらい簡単でめっちゃ美味しい。材料はフォリ(羊)とコール(キャベツ)。この時期に出てくるフォリコール用の骨付きのラムとキャベツを大きなお鍋に入れ、お塩と、あとブラックペッパーをホールのまま入れてゆっくり煮込むだけ。そのまま数時間待てば国民食のでき上がり。

先日うちで友達と夕食会をした時には友達が作って持って来てくれた。1人で食べても温まるけど、誰かと食べるとさらに心も温まる。

食事会で堪能したはずが、今日また作ってしまった。羊の誘惑とは戦わないことにしているのでよしとしよう。

フォリコール。どこから見てもラムとキャベツしか見えない。

時間がすっ飛んだ

今日で9月も終わり。今月は前回書いてから今日までワープしたような日々だった。

コペンハーゲンでのグループ展に参加した後、新しく始まるコースに間に合うように早朝の便で帰って来て、その日のお昼からはそのコースのために他の大学からやって来た学生とのまるで合宿のような毎日。授業時間中の作業だけじゃなく、ランチもディナーも毎日一緒で、週末も一緒に街歩きや山登り、最後にはカラオケパーティーまであって、まさにこの大学で勉強を始めてから見たこともないようなインテンシブな日々だった。嬉しいことにまた良き先生との出会いもあり、いかに自分がめぐまれているかを体感しながら、さらにインテンシブさは加速しまくった。

1週間後には、今度はこちらから向こうの大学にお邪魔する。今回はお互いが顔見知りな点は気が楽かな。とは言え、行ったことのない国なので、何をどんな風に感じ、そこからどのように次の作品が生まれるかはまだ未知の境地。未知の世界の開拓にワクワクしつつ、また時間がすっ飛ぶような10月に備えて今は束の間の休息を味わっている。

久しぶりの山登り。これがここに住む醍醐味。

 

地球の裏側から

私はノルウェーに住むアラフィフだけど、とにかく何でも日本にいる母に相談する。お洋服を買う時も写真を撮って送って見せる

UKに住んでた時には30代後半にして生まれて初めてドライヤーを買うという一大イベントに出くわし、コードの長さから何から何までアドヴァイスを求めてわざわざ日本まで連絡した。とにかく大陸があろうが海があろうがそんなものは越えて相談する。

何がすごいって母はこんな私にいつも付き合ってくれる。

もともと家庭を築くとか子供を持つとかいうことよりもとにかく私は自由でいることに集中していたいのだけれど、24時間以上の時間、すべてを私たちのために注いでくれる母をずっと見てきて、それはもう私には絶対ムリって知ってたし、やっぱりムリしなくて良かったとつくづく思う。

今日は母の誕生日。今日は大陸も海も越えておめでとう、お母さん。私のお母さんでいてくれて本当にありがとう。

先日木からもいで食べたプラム。あの美味しさは忘れようにも忘れられない。

狩ったりもいだり

大学の植物園でやっている展示会に行けるという遠足のお知らせが来たので急遽参加した。急な対応が得意とは言えない私も、チャーターしたバスで行きにくい場所に無料で行けると言うので飛び付いてみた。

展示会そのものが良かったのはもちろん、植物園があるのは森林の中。さらには往復の道中も大地や水が広がる景色も堪能できて心が癒されっぱなし。50年生きてきて初めてきのこを狩ってみたり、プラムを木からもいで食べてみたり。

今日もまた、ベルゲンに連れて来てくれた宇宙さんに両手を広げてありがとう。ズタボロになるまでもっともっと色々経験していきたい。